次期総理の座を狙う大蔵大臣磯部の私設秘書・秦一毅の元お手伝い・池畑良子が殺された。ルポライターの母田耕一は、この事件をきっかけに秦の内妻・青蛾の奇妙な手型占いの噂を耳にする。青蛾の占いが大物政治家や財界人を引きつける中、母田は青蛾の真実を追い始める。バーで出会った後輩記者須藤に連れられたバーで、変り者の美人ママ・ゆき子と出会い、彼女のマンションで密会するようになった母田は、やがて何者かによって殺害される。須藤は母田の仕事を引き継ぎ、調査を進める中で、青蛾の正体が実は高橋真弓であることを突きとめる。高橋は、敗戦の混乱の中、満州から引き揚げてきた際、妻と生き別れ、後に真弓と結婚し、子供をもうけるが、その子は病死。真弓はショックで精神異常を起こす。高橋は再会した旧妻から姿を消し、別の家庭を持ったが、真弓は復讐鬼となり、子供を盗み、占いの能力を生かし、高橋への復讐を計画。しかし、青蛾を殺害したことで、真弓の本当の娘でないことを知ったゆき子は、真相に慟恕せず、発狂寸前となる。